ごあいさつ
新型コロナ禍、温暖化自然破壊禍、デジタルファシズム禍など、いのちやこころの関係が危機にさらされる時代になりました。この時にあたり、いのちの源やこころを紡ぎだす環境に想いをめぐらすと、人類や生き物を温かく抱えてきたのは緑の自然でした。森の木の葉はやがて川を下り海へそそぎ、鉄分など多く含む海藻となりやがては海の生物に不可欠となりいのちの循環を生み、ガイア(地球)を永らく支えてきました。また、「緑」は癒しの象徴でもあります。
私たちは、緑の自然や大地に護られ、美しく愛情深くいのちをつないでくることができました。しかし、今や自らの手で破壊的な循環へと歩を進めている気がします。これら沈黙の声を聴き、暗黙の姿を見るとき、緑の循環にただ感謝するのみです。
そこで、私たちが癒しの象徴として「緑」に護られてきたように、グローカルな視点に立ち、傷つく緑の森や大地のために自然保護、体現的癒し、体現的教育を通して、いのちある「こころや緑」の修復と復興を推進いたします。
つきましては、こころの癒しといのちの個性化実現を求める方たちのために、一つ一つの悩みや苦しみを丹念に聴き個人的な不適応を癒し、対人関係、家庭教育、子供たちの学習指導等、それぞれの求めに応じた専門カウンセリング・教育をいたします。
尚、「無用庵」は医療機関ではなく民間の臨床心理・教育機関です。
2022.1.1
Imago Green Project 無用庵
代表 望 月 秋 一
〈プロフィール)
望月秋一 臨床心理士 TIFI(The International Focusing Institute)Coordinator
信州大学教育学部卒。同大教育専攻科(臨床心理学専攻)修了。読書小学校教員、
名古屋大学精神医学教室心理研修生を経て、約30年間、北信総合病院勤務する。並行して地域教育活動として長野県高校カウンセラー(15年間)、清泉女学院大学兼任講師(10年間)務める。。2012年から8年、長野心理臨床センター主宰。
役職 2003年日本臨床心理士会理事、2007年長野県臨床心理士会長
著作:心理療法エッセンス ほおずき書籍(2015年) 心理療法の旅 PO印刷(2011年)
論文:漂いの現存在分析(1980) 転換ヒステリーの催眠分析療法の経験(1986)
多彩な強迫症状・心気症状・強い不安を示した青年(1986)
錬金術的な夢のフォーカシング(2009)他。
〈ひとこと〉
こころの旅を体現することが好きで、心理療法の現場に身を置きました。限界状況を生きるクライアントたちと生きる内により柔らかな気づきを求め、インドを旅しました。2011年東日本大震災を目の当たりにして、カタストロフィーから生還する死生観を体現するべく再びインド・ネパールへ。その時に撮った写真ルンビニ公園(Nepal)とクシナガルの蝶(India)をホームページトップにアップしました。私にとってはリアルですが、月日がたちネットにアップすると仮象になってしまう。2020年は、COVID-19が世界中を恐怖にさらし、まるで現世の底抜け体験のような感覚が起こりました。コロナ禍で田舎に籠もっていると、仮象のはかなさと自然の美しさを同時に感じます。
今も私のこころに深く生きる方々、故西丸四方さん(病院時代)、故丸田俊彦さん(晩年)、筒井健雄さん(大学時代)、大澤美枝子さん(フォーカシング領域)〈敬称略〉、そして何より宝のような縁あるクライアントの方々に感謝いたします。